損害保険大手の損保ジャパンは、勤続年数に応じて給料もあがる年功序列から脱却するための新たな人事制度を導入しました。年次にかかわらず能力や人物本位で昇格できるようにし、制度上は、20代後半でも課長職に就けるようにします。
今回の人事制度の見直しは、損保ジャパンの社員2万5000人のうち、課長職より下の1万8000人が対象となります。
まず、これまで5つの区分に分かれていた課長より下の役職について、今月から3つの区分に変更しました。
「特命課長」と「副長」と呼ばれる役職を廃止し、区分ごとの在留年数の目安も撤廃します。
これにより、年次や同じ役職を何年つとめたかにかかわらず、能力や人物本位で昇格できるようにして年功序列からの脱却を図り、若手のやる気を引き出すねらいです。
会社によりますと、これまで早くて30代後半で昇格していた課長職に、制度上は、20代後半でも昇格できるようになるとしています。
年功序列などを特徴とした日本型雇用システムを見直す動きは、大手企業の間ですでに広がり始めていますが、会社では新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、働き方の抜本的な改革に取り組みたいとしています。
-- NHK NEWS WEB