自動車部品の大手製造メーカーの滋賀県にある工場で、品質を示す数値を改ざんし、法令で定めた安全基準を満たしていないシートベルトを出荷していた可能性があるとして国土交通省が調査をしていることが分かりました。
調査を受けているのは、おととし経営破綻した大手エアバッグメーカー「タカタ」の事業を引き継いだ東京に本社のある「ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン」の滋賀県の工場です。
国土交通省によりますと、この工場ではシートベルトの製造で、耐久性など品質を示す数値を改ざんし、法令で定めた安全基準を満たしていない製品を出荷していた可能性があるということです。
どのような改ざんをしていたかや、安全性にどの程度問題があるか、問題のシートベルトを装備した車がどのくらいあるのかなど詳しい報告を求めていますが、国土交通省は事故やトラブルを防ぐためにメーカーが自主的に回収して無償で修理するリコールに発展する可能性があるとしています。
これまでに問題のシートベルトによる不具合の報告はないということです。
-- NHK NEWS WEB