国際女性デーの8日、世界各地で女性差別の撤廃などを訴える催しが行われ、アメリカでは、参加者たちが、就任前、女性を蔑視するような発言を繰り返したトランプ大統領への抗議の声を上げました。
国連が定めた国際女性デーの8日、女性への差別をなくし、権利を守るよう訴えるデモや集会が世界各地で行われました。
このうち、イタリアの首都ローマでは、市民グループの女性たちが赤い帽子やマフラーを身に着けて市内の目抜き通りを行進し、DV=ドメスティックバイオレンスをなくすことや、企業などでの男女の賃金の格差を解消するよう訴えました。
一方、アメリカの首都ワシントンでは、およそ1000人の女性たちが労働省の前に集まり、就任前、女性を蔑視するような発言を繰り返したトランプ大統領に抗議の声を上げました。
このあと、参加者たちは市内をデモ行進し、「トランプ大統領を辞めさせろ」などと声を合わせて訴えました。
トランプ大統領は、先月の議会での演説では女性を支援する政策について言及しましたが、参加した女性は「トランプ大統領は女性を尊敬しているとは思えない。女性が大切な役割を担っていることを理解するべきだ」と話していました。
また、別の女性は「トランプ氏はソーシャルメディアを使っていろいろな発言をしているが、実際に女性のために何をしてくれるのか、具体的な政策は示されておらず、信用できない」と話していました。
-- NHK NEWS WEB