二酸化炭素を回収して、燃料や化学品に活用する「カーボンリサイクル」と呼ばれる技術をテーマにした国際会議が開かれ、実用化に向けて各国の政府や企業が連携して技術開発を進めることで一致しました。
脱炭素を進める新たな手段としてカーボンリサイクルに注目が集まる中、13日夜、オンラインで開かれた国際会議には、22の国と地域からエネルギー担当大臣のほか企業の担当者や研究者などが参加しました。
この中で、梶山経済産業大臣は「環境と成長の好循環の実現のためカーボンリサイクルというイノベーションを各国と連携して取り組む」と述べました。
カーボンリサイクルの技術は、燃料や化学品への活用が進められていますが、生産コストの高さが普及の課題となっていています。
このため、出席者からは「政府の資金面からの支援が重要だ」とか、「コストの削減に向けて、各国が連携して研究開発を進めるべきだ」といった意見が出され、実用化に向けて各国の政府や企業が連携して技術開発を進めることで一致しました。
また、会議では、日本とアメリカとの間でカーボンリサイクルの研究開発に関する覚書も取り交わされました。
覚書では、最先端の開発を進める両国の企業を紹介し合うことや専門家を相互に派遣することなどが盛り込まれ、日本としては、アメリカをはじめとして各国と協力しながらこの分野で世界をリードしていきたい考えです。
-- NHK NEWS WEB