スウェーデンで原子力発電所の使用済み核燃料の最終処分場の建設予定地に選ばれた自治体が、処分場の受け入れを正式に表明しました。日本の資源エネルギー庁によりますと実際に建設が始まれば、フィンランドに続いて世界で2例目になるということです。
スウェーデンでは原子力発電所の使用済み核燃料の最終処分場の建設計画を、電力会社などが出資するSKB=スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社が進めていて、2009年、エストハンマル市のフォルスマルクが調査の結果、建設予定地に選ばれました。
エストハンマル市では環境への影響などを考慮しながら、SKBとの間で協議を重ねてきましたが、14日、スパンゲンベリ市長が記者会見し「長い時間をかけて慎重に検討を重ねてきた。議会でも徹底的に議論した結果で、この決定に自信をもっている」と述べて、処分場の受け入れを正式に表明しました。
SKBは最終処分場の建設の許可申請を、2011年に政府に対して行っていて、今回、地元自治体が正式に受け入れたことから、今後、政府が最終的に判断することになります。
SKBは2020年代初めに建設を開始し、10年ほどかけて処分場を完成させたうえで、2030年ごろから処分を始めたいとしています。
最終処分場の建設はフィンランドで2016年から始まっていて、日本の資源エネルギー庁によりますと、スウェーデンで建設が始まれば世界で2例目になるということです。
-- NHK NEWS WEB