新型コロナウイルスの感染が各国で再び広がっているヨーロッパの株式市場では15日、パリなどで夜間の外出が禁止されることになるなど対策の強化を受けて、株価は大幅に値下がりしています。
15日のヨーロッパの株式市場は、フランス政府が公衆衛生上の非常事態を宣言し、パリなどで夜間の外出が禁止されることになるなど、感染の再拡大が深刻な各国で対策が強化されていることを受けて、経済活動への打撃が広がるとの懸念が強まり、取り引き開始直後から売り注文が膨らみました。
主な市場の株価指数は前日の終値と比べて、日本時間の午後6時半時点で、ドイツのフランクフルト市場でおよそ3%、パリ市場とロンドン市場でおよそ2.3%それぞれ値下がりしています。
市場関係者は「アメリカで追加の経済対策の成立のめどが立たなくなっていることに加えて、ヨーロッパ各国の感染対策の強化によって株価の下落が加速している。各国政府は地域を限定した対策で経済への影響を抑えようとしているが、どの範囲まで広がるのか投資家は警戒している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB