スマートフォンに届いたウェブサイトの利用料金が支払われていないなどというメールをきっかけに、埼玉県の61歳の男性がおよそ5300万円をだまし取られ、警察は詐欺事件として捜査するとともに、一方的に連絡を求めるメールに注意するよう呼びかけています。
警察によりますと、ことし8月、埼玉県鶴ヶ島市に住む61歳の会社員の男性のスマートフォンに「利用料金の支払い確認が取れていない」などとメールが届きました。
男性は身に覚えはありませんでしたが、記載されていた連絡先に電話をしたところ、サイトの運営会社の担当者だという男から「お金を払えばすべてが終わるので支払ってください」と言われ、30万円を振り込んだということです。
その後も警察官を名乗る男から「あなたのスマートフォンがウイルスの発生源になり被害が出ている」などといった電話が繰り返しあり、さまざまな名目で現金の振り込みや郵送を求められて、今月2日までの間に10回にわたって合わせて5320万円をだまし取られたということです。
男性は現金の一部が返還されると聞かされていましたが、連絡がないため警察に相談したということです。
警察は、詐欺事件として捜査をするとともに、一方的に連絡を求めるメールは詐欺の可能性が高いとして注意するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB