新型コロナウイルスの影響で航空業界が深刻な打撃を受ける中、旅客機を貨物便に転用する異例の運航を続けてきた日本航空傘下の「ジップエア」は16日、成田空港と韓国のソウルを結ぶ路線で、初めて客を乗せて運航を開始しました。
日本航空が設立した国際線のLCC=格安航空会社の「ジップエア」は、感染拡大を受けてことし5月に予定していた旅客便の就航の延期を余儀なくされ、旅客機を貨物便に転用する形で、貨物を輸送する異例の運航を続けてきました。
そして今月、政府の入国制限措置が世界的に緩和されたのを機に16日から、成田空港とソウルを結ぶ旅客便の運航を週に2往復、開始しました。
午前9時すぎに成田を出発した第1便の乗客は、韓国に帰国する人など2人にとどまり、ジップエアでは予約の受け付け開始が直前だったため低調だったとしています。
搭乗口では客室乗務員など関係者が乗客に笑顔で手を振って出発を見送っていました。
「ジップエア」の西田真吾社長は、「大変厳しい状況だったが、旅客便の就航を迎えることができて感無量だ。入国制限の緩和で予約が増えていくことを期待している」と話していました。
-- NHK NEWS WEB