アメリカの先月の小売業の売上高は、各地で経済活動の再開が進んでいることから前の月に比べて1.9%の増加と、市場の予想を大きく上回って5か月連続の改善になりました。
アメリカ商務省は16日、個人消費の動向を示す小売業の売上高を発表し、先月は5492億ドルと、前の月に比べて1.9%増えました。
小売業の売上高の増加は5か月連続で、今回は、事前の市場予想の0.7%を大きく上回る伸び率でした。
内訳では、「衣料品・服飾品店」が11%、「自動車販売店」が3.6%、それぞれ増加したほか、各州が営業の規制を緩和していることなどを背景に「レストラン・バー」も2.1%増加しました。
一方、同じく16日に発表された企業の生産活動を示す鉱工業生産指数は、前の月と比べて0.6%の低下と、5か月ぶりに悪化に転じました。
アメリカでは、今月29日にことし7月から先月までのGDP=国内総生産の伸び率の速報値が発表される予定です。
市場関係者は、記録的に落ち込んだ前の3か月からの反動で大幅な改善を見込んでいますが、大統領選挙を直前に控えていることもあり、どの程度の改善幅となるかが焦点になっています。
-- NHK NEWS WEB