東京 調布市の道路の陥没が見つかった現場では19日午前までに穴が埋められ、業者が点検作業をしていました。
この現場の周辺では、先月ごろから壁にひびが入るなどの現象が起きていたということで、住民からは現場の地下のトンネル工事と関係がないか調査を求める声が出ています。
現場近くの60代の女性の自宅では先月、トンネル工事が始まったあと庭のコンクリートの間にあった溝のズレが広がったといいます。
ことし8月、工事に先立って行われた高速道路会社による調査では溝のズレは幅も高さも3ミリでしたが、自宅の下の工事のあとに自分で測ってみると、およそ1センチに広がっていました。
工事が行われたのと同じ時期に、周りの家でも壁にひびが入るなどの現象が起きていたということです。
女性は「自分の家だけでなく周りでも変化が起きていたので、きのうの陥没はついに来たかと思いました。本当に工事と関係があるのかないのか、はっきりするように調査してほしいです」と話していました。
陥没があった場所の目の前の家に住む70代の男性は18日の朝、家の中にいるとき、ガクンと下の方向に引っ張られるような揺れを感じたといいます。
そして外に出てみると、向かいの家の縁石が20センチほど下がっていたということです。
午後になって道路が陥没したあとは、自宅前の電信柱の地面の下がむき出しになっていて、電信柱が家に向かって倒れたら危険だと思い家から避難しました。
男性は「自宅の下でトンネル工事をしていることは知っていましたが、こんな被害が出るとは想像もしていませんでした」と話していました。
陥没が自宅のガレージの内部まで及んだという90代の男性は「まさかこんな事になるとは思わず驚きました。また起きたらと思うと怖いので、こんなことが二度とないようにしてほしいです」と話していました。
近所に住む3歳と1歳の子どもの母親は「いつもベビーカーを押して通る道なので、もし、通っているときに陥没したらと思うと怖いです。何が原因なのか、はっきり知りたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB