アメリカ大統領選挙まで、あと2週間となる中、トランプ大統領は激戦になっている西部アリゾナ州で大規模な集会を1日に2回開き、民主党のバイデン氏や家族が外国の企業から不正に利益を得たとして激しく批判しました。一方、民主党のバイデン氏は、ツイッターでトランプ大統領の新型コロナウイルスへの対応を改めて批判し、自身への投票を呼びかけました。
トランプ大統領は19日夕方、西部アリゾナ州で、この日、2回目となる大規模な選挙集会を開きました。
トランプ大統領は演説で、民主党のバイデン氏が次男の仲介でウクライナの会社の幹部と面会していたと伝えたメディアの記事に改めて触れ「バイデン氏の家族は犯罪組織だ。副大統領の地位を利用して金もうけをしてきた」などと、一層激しく批判しました。
アリゾナ州は、選挙の勝敗を左右するとされる激戦州の1つで、世論調査の支持率の平均値はバイデン氏がリードしていますが、19日の時点で、その差は3ポイント余りときっ抗していて、バイデン氏も今月、副大統領候補のハリス上院議員とそろって集会を開くなど、両陣営が選挙運動に力を注いでいます。
また、トランプ大統領は記者団に対し、今後の選挙運動について「投票日の直前には1日に5回の集会を開くかもしれない」と述べ、支持者に直接訴える機会を増やし、巻き返しに向けて支持固めを図りたい考えです。
一方のバイデン氏は、この日は集会は開かなかったものの、ツイッターでトランプ大統領の新型コロナウイルスへの対応について「科学者の意見に耳を傾けていれば、これほどひどい事態にはならなかった」などと改めて批判し、自身への投票を呼びかけました。
-- NHK NEWS WEB