アメリカの製薬大手ファイザーは、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて日本国内でも近く臨床試験を開始すると明らかにしました。
ファイザーは、ドイツの製薬企業と共同で新型コロナウイルスのワクチンの開発を進めていて、開発に成功した場合、来年6月末までにおよそ6000万人分を日本政府に供給することで基本合意しています。
現在、海外では最終段階の臨床試験が行われていて、アメリカでは、効果が確認できた場合、来月後半にも緊急使用の許可を規制当局に申請する見通しです。
このワクチンについて、ファイザーは、20日、日本国内でも臨床試験を開始すると発表しました。
対象は20歳から85歳までの日本人160人で、間隔を3週間空けて2回接種します。
10月中にも接種を始める予定で、有効性や安全性が確認できれば、海外の臨床試験のデータと合わせて、国内での製造販売の承認を申請するということです。
新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、同じく日本政府が供給を受けることで基本合意をしているイギリスの製薬大手「アストラゼネカ」なども、日本国内で臨床試験を進めています。
-- NHK NEWS WEB