観光需要の喚起策、「Go Toトラベル」について赤羽国土交通大臣は、20日の会見で宿泊代が1万5000円未満の施設での利用が大半を占めているという調査結果を示し、幅広い価格帯で利用されているという認識を示しました。
赤羽国土交通大臣は、閣議のあとの記者会見で、Go Toトラベルについて、9月末までに利用者が少なくとも延べ2518万人、割り引きの支援額は1099億円に上ることを明らかにしました。
このうち、8月の1か月間の利用実績を観光庁が調べたところ、宿泊代が1万5000円未満の施設での利用がおよそ8割を占めたということです。
この結果を踏まえて、赤羽大臣は「価格帯が高いか安いかにかかわらず、旅行者が幅広い施設を利用している」と述べました。
一方、Go Toトラベルで発行されるクーポンが、大手の衣料品チェーンやコンビニなどでも使えることが、制度の趣旨に合っているかを問われたのに対し、赤羽大臣は「今回の制度は観光地で土産物などに消費してもらうという趣旨だが、特定の店を排除したり、線を引いたりすることは難しい。批判はあるかもしれないが、現状の方法はやむを得なかった」と述べました。
-- NHK NEWS WEB