家具日用品大手の「ニトリホールディングス」が、首都圏を中心にホームセンターなどを展開する「島忠」の買収を検討していることを明らかにしました。島忠に対しては、ホームセンター大手の「DCMホールディングス」が、完全子会社化を目指してTOB=株式の公開買い付けを実施していて、島忠の買収合戦に発展する可能性が出てきました。
ニトリホールディングスは、首都圏を中心にホームセンターなどを展開する島忠の買収を検討していることを明らかにしました。
「現時点で決定はしていない」としていますが、TOB=株式の公開買い付けによる島忠の株式の取得などを検討するとみられます。
島忠に対しては、「ホーマック」などのホームセンターを展開するDCMホールディングスが、完全子会社化を目指して今月5日からTOBを実施していて、島忠はこのTOBに賛同する意向を示しています。
ニトリは、ことし2月の時点で国内外で600店余りを展開し、ことし8月までの半年間の中間決算は、いわゆる「巣ごもり需要」で販売が伸びたことから、過去最高益を記録しています。
一方のDCMホールディングスも、ことし8月までの中間決算で最終的な利益が過去最高となりました。
ただ小売業界は、国内市場の縮小やネット通販などとの競争で経営環境は厳しさを増していて、今後、大手流通企業による島忠の買収合戦に発展する可能性が出てきました。
-- NHK NEWS WEB