香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空は、新型コロナウイルスの影響で航空便の需要が大幅に落ち込んでいることを受けて、グループ全体の4分の1にあたる8500人を削減する計画を明らかにしました。
香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空は21日、合わせて8500人の人員を削減すると明らかにしました。
これは、グループ全体の24%にあたるということです。
また、傘下のキャセイドラゴン航空のすべての運航を取りやめ、路線はキャセイ航空か、同じ傘下の香港エクスプレスに引き継ぐとしています。
キャセイパシフィック航空は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの路線で運航を見合わせており、先月の旅客数は、去年の同じ時期の2%程度にとどまっています。
今回のリストラについてキャセイパシフィック航空は「新型コロナウイルスが世界的に影響を及ぼしており、航空業界は深刻な打撃が続いている。グループの運営を続けていくため、最終的な手段をとらざるをえない」と説明しています。
新型コロナウイルスの影響で、航空需要の回復の見通しが立たないなか、アメリカでも大手航空会社が合わせて3万人規模の人員削減計画を発表するなど、航空業界で大規模な人員削減が相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB