業績が低迷している「東京ドーム」の運営会社の大株主で、香港に拠点を置く投資ファンドが会見し、経営陣を批判したうえで、社長を含めた取締役3人を解任する議案を諮るための、臨時株主総会を速やかに開催するよう求めました。
「東京ドーム」の株式の9%余りを保有する投資ファンド、「オアシス・マネジメント・カンパニー」は22日、拠点を置く香港から最高投資責任者のセス・フィッシャー氏がオンラインで会見しました。
この中でフィッシャー氏は、東京ドームの今年度の決算がグループ全体で180億円の最終赤字に陥る見通しとなっていることなどから「今の経営陣は大きな改善をしようとしていない。会社のプランは規模が小さく、スピードも遅く不十分だ。特にこの7年間は収益性などの改善に失敗しており、責任を取ってほしい」と述べ経営陣を批判しました。
そのうえで取締役10人のうち、長岡勤社長を含む3人を解任する議案を諮るための臨時株主総会を速やかに開催するよう改めて求めました。
投資ファンドは、今後、3人に代わる新しい役員を推薦したいとしています。
これに対し東京ドームは「臨時株主総会の提案について適するかどうかを社内で検討しており、決まりしだい発表する」としています。
-- NHK NEWS WEB