アメリカ大統領選挙の最後のテレビ討論会を前にアメリカの一部メディアがバイデン氏とウクライナで汚職捜査の対象となっていた会社との関係を巡る疑惑を繰り返し報じていて、トランプ陣営はバイデン氏への攻撃を強めています。
タブロイド紙のニューヨーク・ポストは14日、バイデン氏の次男のハンター氏がウクライナで汚職事件の捜査の対象となっていた会社の役員を務め、多額の報酬を受け取っていた上、バイデン氏本人が次男の仲介でこの会社の幹部と会っていたと伝えました。
この記事では情報源はトランプ大統領の依頼でこの疑惑を調べていた顧問弁護士のジュリアーニ氏だと明かしたうえで、バイデン氏と幹部との会合を示唆するメールの内容も報じています。
さらにニューヨーク・ポストは22日、このメールについて次男の元ビジネスパートナーだとする男性が「自分も受信していて本物だ」と証言したと伝えました。
また保守系のFOXニュースは21日、バイデン氏の次男のパソコンがFBI=連邦捜査局の資金洗浄を巡る事件の捜査で押収されていたと報じ、その記録だとする内部資料の写真を掲載しました。
一方、アメリカの雑誌タイムは21日、ウクライナではジュリアーニ氏が情報を集めていた当時、バイデン氏の次男に関する情報が売り買いの対象となっていたと伝え、信ぴょう性に疑いもあるという見方が出ています。
一連の報道を受けてトランプ大統領は「バイデン氏は腐敗した一族で、真相を明らかにするべきだ」と攻撃をしていて、討論会でも追及を強めるとみられます。
-- NHK NEWS WEB