23日朝、福井県敦賀市のJR敦賀駅の近くにクマが現れ、北陸新幹線の建設工事の作業員など男性2人が襲われて足の骨を折るなどのけがをしました。クマは工事現場の足場の中に逃げ込みましたが、その後駆除されました。
23日午前8時半ごろ、JR敦賀駅の「敦賀車両管理室」の近くで、JRの社員で50代の男性が、突然あらわれたクマに襲われ、首や肩を引っかかれました。
およそ10分後には、東に数十メートル離れた北陸新幹線を延伸する建設工事の現場で、協力企業の40代の作業員の男性が資材の後ろに潜んでいたクマに襲われ、足などをかまれました。
2人は病院に運ばれ、このうち建設工事の現場にいた作業員の男性は左足の骨を折るなどの大けがだということです。
クマはその後、高架橋の工事現場の足場の中に逃げ込んだため、警察が立ち入りを規制して警戒を続け、午前11時ごろ猟友会が駆除しました。
クマは体長1メートル50センチほどで、市によりますと22日夜から敦賀駅の周辺で目撃情報が相次ぎ、注意を呼びかけていたということです。
福井県内では今年度クマに襲われてけがをした人は、すでに9人に上っています。
-- NHK NEWS WEB