新型コロナウイルスの影響で航空各社の減便や運休が続く中、日本航空傘下のLCC=格安航空会社のジップエアは今後の路線拡大に向けて客室乗務員およそ100人を新たに採用する異例の対応を決めました。
国際線のLCC、ジップエアは、政府の入国制限措置が世界的に緩和されたのを機に就航を延期していた成田空港と韓国のソウルを結ぶ旅客便の運航を今月から始めました。
さらに今月28日に成田とタイのバンコクを結ぶ便を就航させるほか、今後も路線拡大を図りたいとして会社は客室乗務員およそ100人を新たに採用することを決めました。
経営環境の悪化で採用活動を中止する航空会社が相次ぐ中、異例の対応です。
採用の対象は、日本航空とそのグループ会社、それに日本航空が出資するLCC、ジェットスター・ジャパンの社員で、客室乗務員以外の職種からも応募できるということです。
このうちジェットスター・ジャパンは関西空港の拠点事務所を閉鎖して国内の一部の路線から事実上、撤退する方針で客室乗務員が希望退職などを打診されています。
ジップエアの西田真吾社長は、「新型コロナウイルスの影響を受けているが、路線拡大の計画を進める上で必要な人材の採用だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB