LNG=液化天然ガスの産出国と消費国が一堂に会した国際会議が24日東京都内で開かれ、世耕経済産業大臣は2020年代前半にLNGの国際取引市場を日本に創設することを目指し各国に連携を呼びかけました。
この会議は、原油とならび重要なエネルギー資源であるLNGの国際取引のありかたなどについて産出国と消費国が意見を交わすもので、30を超える国と地域の閣僚、それにエネルギー関連企業の幹部らが集まりました。
この中で、日本は2020年代前半にLNGの国際取引市場を創設することを目指していて、世耕経済産業大臣は「柔軟で透明性の高いグローバルな市場の実現に向け、生産国と消費国が連携して具体的な取り組みについて議論していきたい」と述べ、連携を呼びかけました。
LNGは産出国と消費国の直接取引で価格が決まることが多いことなどから価格が割高となる傾向があり、最大の輸入国である日本としては、市場の創設に向け安定した価格での取り引きが可能となる仕組みを求めています。
このため会議では、石油に連動した価格設定ではなく需給に合わせた価格の指標を確立することや売買契約の際に多く見られるほかの企業への転売を禁じる条件を緩和することなどを呼びかけていて、24日夜まで続く会議で各国の理解をどこまで得られるかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB