大阪の弁護士が、依頼人から預かって法務局に供託していた800万円を着服したとして、業務上横領の疑いで逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。
逮捕されたのは大阪・北区の弁護士 吉村卓輝容疑者(38)です。
捜査関係者によりますと、吉村弁護士は、不動産会社とのトラブルをめぐって依頼者の女性から預かっていた供託金800万円を、和解が成立したあとも返さずに着服したとして業務上横領の疑いが持たれています。
吉村弁護士は弁護士のグループの口座から1900万円余りを無断で引き出したとして、先月、大阪弁護士会から「退会命令」の懲戒処分を受け、この際、依頼人からの預かり金を流用した疑いがあることも指摘されていました。
こうした預かり金の流用について逮捕前、NHKの取材に対し「発覚すれば大きな問題になるし、お客さんのお金に手をつけることはない」などと話していました。
-- NHK NEWS WEB