世界最大の自動車市場の中国で、2035年をめどにすべての新車を電気自動車やハイブリッド車などにするという工程表を専門家の団体がまとめました。環境への対応が一段と進むことで自動車各社の戦略にも影響を与えそうです。
工程表は、中国の自動車業界の研究者や技術者でつくる団体が工業情報化省の指導を受けてまとめました。
それによりますと、現在、新車販売全体のおよそ5%となっている電気自動車や燃料電池車などの「新エネルギー車」の割合を2035年をめどに50%以上に引き上げるとしています。
そして、残りをハイブリッド車とし、ガソリンだけの車はゼロになるとしています。
中国は、国家戦略として、環境規制や補助金などを通じて新エネルギー車の普及に力を入れていて、今回の工程表も今後の政府の方針に影響するとみられます。
世界最大の自動車市場、中国で環境への対応が一段と進むことで日本メーカーも、強みを持つ環境技術をどこまで生かせるかが競争を勝ち抜くカギになりそうです。
自動車の環境規制をめぐっては、アメリカのカリフォルニア州で州内でのガソリン車やディーゼル車の新車販売を2035年までに禁止する方針が示されているほか、ヨーロッパでも規制の強化が進んでいます。
-- NHK NEWS WEB