家具日用品大手のニトリホールディングスは、首都圏を中心にホームセンターなどを展開する島忠に対し、TOB=株式の公開買い付けを行うと発表しました。島忠に対しては、ホームセンター大手のDCMホールディングスもすでにTOBを実施していて、島忠をめぐる買収合戦に発展することになります。
発表によりますと、ニトリホールディングスは、ホームセンターなどを展開する島忠に対してTOBを実施します。
買い取り価格は1株当たり5500円で、ニトリはTOB成立後、島忠を完全子会社にするとしています。
ニトリは家具や日用品の販売店を全国で展開していますが、島忠を傘下に収めることで新たにホームセンターに参入し事業を拡大したいとしています。
一方で、島忠に対しては「ホーマック」や「カーマ」など全国に600以上の店舗を運営するDCMホールディングスが今月5日からTOBを実施しています。
ニトリは、今回のTOBを行う条件の1つとしてDCMによるTOBが不成立になることを挙げていて、来月中旬に買い付けを始めたいとしています。
島忠はすでにDCMのTOBに賛同する姿勢を示していますが、ニトリが示した島忠の株式の買い取り価格はDCMが示した価格を1300円上回っていて、今後、島忠をめぐる買収合戦に発展することになります。
-- NHK NEWS WEB