東芝から独立した半導体メーカーのキオクシアは、需要の拡大が見込まれる記憶用の半導体を増産するため、三重県四日市市の工場に来年春から新たな製造棟を建設することになりました。
発表によりますと、東芝から独立した半導体メーカーのキオクシアは、需要の拡大が見込まれる記憶用の半導体「NAND型フラッシュメモリー」を増産するため、三重県四日市市の工場に新たな製造棟を建設します。
建設費用は明らかにしていませんが、1兆円規模に上ると見られ、1階部分の面積はおよそ4万平方メートルと、この工場の中では最も大きな規模になるということです。
工事は2期に分けて行われ、1期目の工事は来年春に着工して再来年の春に完成するということです。
「NAND型フラッシュメモリー」をめぐっては、高速・大容量の通信規格5Gの今後の普及にともなってスマートフォンやデータセンターなどで需要が拡大すると見込まれ、激しい開発競争が繰り広げられています。
キオクシアとしては多くのデータを記録できる最先端の製品を量産することで韓国や中国などの海外メーカーに対抗するねらいがあります。
-- NHK NEWS WEB