トヨタ自動車とホンダは先月、国内外で生産した車の台数が、いずれも9月としては過去最高になったと発表しました。中国とアメリカで需要が回復していることなどが主な要因で、新型コロナウイルスの影響による大幅な落ち込みから持ち直す動きが広がっています。
各社の発表によりますと、先月の国内外での生産台数は、トヨタが84万1000台余りで、去年の同じ月より11%増え、ホンダが47万2000台余りで9%増えました。
生産の増加はトヨタが9か月ぶり、ホンダは1年2か月ぶりで、いずれも9月としてはこれまでで最も多くなりました。
これは、経済活動の再開などに伴って、中国やアメリカで需要が回復し、現地の工場での生産が大きく増加していることや、日本国内での生産も前年を上回る水準になったことが主な要因です。
また、SUBARUが3か月連続、スズキが2か月連続で増加となりました。
日本の主な自動車メーカー8社の生産は、新型コロナウイルスの影響で、ことし4月と5月には60%のマイナスとなるなど減少が続いていましたが、先月は1%の増加となり持ち直しの動きが広がっています。
ただ、欧米では感染が再び拡大していて、経済活動への影響がどこまで広がるのか先行きは不透明になっています。
-- NHK NEWS WEB