生命保険大手の第一生命は、和歌山県の元営業員が、顧客から5000万円余りの貸付金や保険料をだまし取っていたと発表しました。第一生命では、山口県の元社員が、19億円を不正に集めていた問題も明らかになり不祥事が相次いでいます。
第一生命によりますと、和歌山県の営業拠点に在籍していた50代の女性の元営業員が10月までおよそ4年にわたって、少なくとも20人の顧客から5210万円をだまし取っていました。
元営業員は、お金を貸す仕組みを悪用し手続きを勝手に行い、顧客に対しては「誤った手続きで貸付金が口座に振り込まれてしまった」などと説明し、金をだまし取っていました。
また現金で預かった保険料をだまし取り、偽造した領収書を手渡す不正も行っていました。
会社では、警察に通報したうえで、9月、この元営業員を懲戒解雇し、不正な手続きはすべて取り消すということです。
第一生命では、山口県の拠点に在籍し営業を担当していた元社員が、顧客からおよそ19億円を不正に集めていた問題も10月に明らかになり、不祥事が相次いでいます。
会社は、金融庁に対して詳しい経緯を報告し、11月、再発防止策などを公表する予定です。
第一生命は「お客さまならびに関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB