トヨタ自動車は、出資先である通信大手、KDDIの株式を買い増ししたうえで、次世代の通信規格を使った車とインターネットをつなぐサービスなどで連携を強化することになりました。
両社の発表によりますと、トヨタ自動車は、KDDIが自社で保有している株式を500億円余りで買い取り、新たな業務提携を進めることで合意しました。トヨタのKDDIに対する出資比率は、これまでの12.95%から13.74%に高まるということです。
両社は、カーナビゲーションシステムと携帯電話を接続するサービスなどで提携していますが、さらに、高速大容量の5Gやその次の通信規格を使って、車とインターネットをつなぐサービスを充実させるほか、携帯端末と家や車などを結ぶ通信基盤作り、それにビッグデータの活用などで連携を強化するとしています。
KDDIの高橋誠社長は30日開いた決算発表の会見で「街や家、人、車のすべてがつながる世界になった時、何が必要かを一緒に議論し、研究開発していく」と述べました。
トヨタはNTTとも資本提携して最先端の街づくりを共同で進めるなど異業種との連携を広げています。
-- NHK NEWS WEB