関東の私鉄大手のうち、東武鉄道など3社が、9月までの半年間の中間決算を発表し、新型コロナウイルスの影響で利用客が大きく落ち込んだことなどから、3社とも中間決算として過去最大の最終赤字となりました。
私鉄大手のうち、東武鉄道、小田急電鉄、京成電鉄の3社は、ことし4月から9月までのグループ全体の中間決算を30日に発表しました。
それによりますと、3社とも中間決算として過去最大の最終赤字となり、その額は、
▽東武鉄道が224億円
▽小田急電鉄は212億円
▽京成電鉄は182億円に上りました。
新型コロナウイルスの感染拡大で、鉄道やバスの利用客が大幅に落ち込み、運営するデパートやホテルの売り上げが大きく減ったことが主な要因です。
また、来年3月までの1年間の業績についても、
▽小田急電鉄は321億円
▽京成電鉄は262億円
▽東武鉄道は212億円の、いずれも最終赤字となる見通しを示しました。
各社は、広告費や修繕費を抑えるなど、コストの削減を進め、厳しい状況に対処していくとしています。
鉄道業界では、JRも東日本、東海、西日本が、中間決算として初めて最終赤字となるなど、新型コロナウイルスの影響で厳しい業績発表が相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB