10月30日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、値下がりしました。大統領選挙を来週に控え、今週だけで1800ドル以上、下落しました。
30日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて157ドル51セント安い、2万6501ドル60セントでした。
前日、大手IT企業の決算発表が終わったことで、これらの企業を中心に当面の利益を確保しておこうという売り注文が先行しました。
また、アメリカで1日当たりの感染者数が8万8000人余りと、これまでで最も多くなり、ヨーロッパも含めて新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることから、景気の先行きに対する警戒感も強まっていて、株価の下落につながりました。
この日の値下がりで、ダウ平均株価は、今週だけで1800ドル余り下落し、10月1か月間でも4%を超えるマイナスとなりました。
先月、9月も下落していて、大統領選挙を来週に控え、株価の回復にブレーキがかかっています。
市場関係者は、「大統領選挙の結果が予測しにくいため取り引きを控える動きもある中で、選挙後の『政治的な空白』と新型ウイルスの影響で、景気が再び停滞するのではないかという懸念も強まりつつある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB