先月の新車の販売台数は、去年の同じ月と比べて29%の大幅な増加となりました。新車の販売は新型コロナウイルスの影響で一時、大幅に落ち込みましたが、ここ最近は持ち直しの傾向が出ていて、1年1か月ぶりに前年の実績を上回りました。
日本自動車販売協会連合会などの発表によりますと、先月、国内で販売された新車は40万6851台で、去年の同じ月と比べて29.2%の大幅な増加となりました。
このうち、普通車や小型車、トラックなどは25万3304台で31.6%の増加、軽自動車は15万3547台で25.6%の増加となりました。
販売台数が前年を上回るのは、去年9月以来、1年1か月ぶりです。
去年10月は、消費税率の引き上げや台風の影響などで販売が落ち込んでいたため、その反動が出た形です。
新車販売は新型コロナウイルスの影響で大幅なマイナスが続いていましたが、経済活動の再開に伴って持ち直しの傾向も出ていて、業界団体は先月も各社の販売は比較的堅調だったとみています。
業界団体の担当者は「今後も持ち直しが続く期待感はあるが、年末にかけて業績が悪化した企業でボーナスを削減する動きが増えれば消費者心理が冷え込むおそれもあり動向を注視したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB