秋元司衆議院議員が起訴された汚職事件をめぐって、贈賄側に裁判でうその証言をするよう依頼したとして起訴された会社役員ら2人は、初公判で起訴された内容を認めました。
元会社役員の淡路明人被告(54)と、会社役員の佐藤文彦被告(50)は、ことし7月、衆議院議員の秋元司被告が起訴されたIR・統合型リゾート施設の汚職事件をめぐって、贈賄側の中国企業の元顧問に裁判でうその証言をするよう依頼し、現金2000万円を渡そうとしたなどとして証人等買収の罪に問われています。
2日、東京地方裁判所で開かれた初公判で、2人は起訴された内容について「間違いありません」と述べ、認めました。
被告人質問で淡路被告は「秋元議員から『賄賂を受け取っていない』と言われ、信頼していたから疑わなかった。贈賄側は金で転ぶと思い、お金を渡すことを私から秋元議員に申し入れた」と述べました。
また、報酬の2000万円は秋元議員と淡路被告が1000万円ずつ出したと証言しました。
一方、検察は「極めて悪質な司法妨害行為だ。証人等買収罪は平成29年に新設されたが、今回のような証人買収が功を奏すると、裁判での真相解明が困難になり、違法性が高い」として、2人に懲役1年2か月を求刑しました。
この事件では秋元議員も証人等買収の罪で起訴され、弁護士によりますと、秋元議員は関与を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB