従業員に賃金の一部を支払っていないなどとして去年、労働基準監督署から是正勧告を受けた物流大手のヤマト運輸の横浜市にある支店が、従業員に違法な長時間労働をさせていたとして、新たに是正勧告を受けていたことがわかりました。
横浜市にある、ヤマト運輸の平川町支店では、従業員に賃金の一部を支払わないなどの違反があったとして去年8月、労働基準監督署から是正勧告を受けました。
ヤマト運輸などによりますと、その後、去年12月にも、宅配の運転手をしていた従業員に、労働組合との取り決めの上限となる月95時間を超える違法な長時間の残業をさせていたとして、是正勧告を受けたということです。
これについてヤマト運輸は「勧告を真摯(しんし)に受け止め、労働基準法などの法律を順守するとともに適正な労働時間の管理を徹底したい」とコメントしています。
ヤマト運輸では、去年8月の是正勧告を受けて、7万人余りの社員を対象にサービス残業がないか調査を進め、未払いの残業代が確認できれば支給することにしています。
-- NHK NEWS WEB