牛角などを運営する外食大手コロワイドによる定食チェーンの大戸屋ホールディングスへのTOB=株式の公開買い付けが成立したことを受けた大戸屋の臨時の株主総会が開かれ、コロワイド側が提案していた経営陣の刷新を求める議案が可決されました。
コロワイドは、TOBを通じて大戸屋の株式のおよそ47%を保有する大株主となり、新たにコロワイド側から取締役を選任するなど、大戸屋の経営陣の刷新を求めていました。
これを受けた臨時の株主総会が4日午前10時から開かれ、取締役の解任などを求めるコロワイド側の提案が賛成多数で可決されました。
これによって、大戸屋の11人の取締役のうち10人を解任したうえで、新たにコロワイド側が提案した7人の取締役が就任することとなりました。
大戸屋は、去年2月以降毎月の売り上げが前の年を下回っているうえ、ことしに入ってからは、新型コロナウイルスの影響も加わり業績の回復が見通せない状況が続いています。
コロワイドは、大戸屋が店内で行っている調理の一部を共通のキッチンに集約するなどコスト削減策を提案していて、大戸屋の新たな経営陣は、コロワイドと連携しながら、どのように経営を立て直していくかが課題となります。
-- NHK NEWS WEB