三菱自動車工業のことし9月までの半年間の中間決算は、新型コロナウイルスの影響で、主力の東南アジアでの販売が伸び悩み、最終損益が2000億円を超える赤字になりました。
発表によりますと、ことし9月までのグループ全体の売り上げは、前の年の同じ時期と比べて49%減って5748億円。最終的な損益は2098億円の赤字でした。
新型コロナウイルスの影響で、主力の東南アジアで販売が伸び悩んだほか、生産量が減った工場設備の帳簿上の資産価値を引き下げるために損失を計上するなど、構造改革のコストもかさみました。
会社は冬のボーナスの削減など、追加のコスト削減策も進める方針ですが、来年3月までの1年間の業績も3600億円の最終赤字を見込み、厳しい状況が続くとしています。
加藤隆雄CEOはオンラインの会見で「東南アジアの回復が遅れいまだ厳しく不透明な状況だ。ただ、当初の予定以上に構造改革を行うことで、収益改善の道筋は見えてきた」と述べました。
-- NHK NEWS WEB