ホンダは、ことし9月までの半年間の中間決算に合わせて今年度1年間のグループ全体の業績見通しを上方修正し、中国を中心に販売が持ち直していることから最終的な利益をこれまでの2倍以上に引き上げました。
ホンダが6日発表したことし9月までの半年間のグループ全体の売り上げは、前の年の同じ時期より25.2%減って5兆7751億円、最終的な利益は56.6%減って1600億円でした。
4月からの3か月間は、新型コロナウイルスの影響で世界の販売が大きく落ち込みました。
ただ経済活動の再開に伴って、補助金で新車の購入を後押ししている中国での販売が伸び、ことし7月以降はこの時期として最も多くなっているほか、アメリカでも持ち直しているということです。
このため会社では、今年度1年間の業績の見通しを上方修正し、1650億円としていた最終的な利益を2倍以上となる3900億円に引き上げました。
オンラインで記者会見した倉石誠司副社長は「急激に落ち込んだ販売は想定以上に回復しているが、新型コロナウイルスの感染が欧米で再び拡大している。先行きは不透明で引き続き状況を注視したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB