9日のヨーロッパの株式市場はアメリカの製薬大手「ファイザー」が発表した新型コロナウイルスワクチンの臨床試験の暫定的な結果を好感して大幅な値上がりとなり、パリ市場では7%を超える上昇となりました。
週明け9日のヨーロッパの株式市場は、アメリカの大統領選挙でバイデン前副大統領が勝利を宣言したことで、先行きの不透明感が後退し、株価が値上がりして始まりました。
その後、取り引き時間中にアメリカのファイザーが開発中のワクチンの臨床結果について「90%を超える予防効果がある」とする暫定的な結果を発表すると、経済活動が正常化することへの期待が高まり買い注文が一段と膨らみました。
この結果、主な市場の株価指数は前日の終値と比べて、▼パリ市場でおよそ7.5%上昇し、ことし3月以来の高値となったほか、▼ドイツのフランクフルト市場でおよそ4.9%、▼ロンドン市場でおよそ4.6%、それぞれ値上がりしました。
市場関係者は「アメリカの大統領選挙でバイデン前副大統領が勝利を宣言し、ヨーロッパとの関係強化への期待が高まったところに、ワクチンに関するファイザーの発表が追い風になった。投資家の間で当面、リスクをとる動きが続くのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB