10日のニューヨーク株式市場は、景気の先行きへの期待からダウ平均株価は値上がりしました。一方、IT関連銘柄は下落傾向で、こうした銘柄の多いナスダックの株価指数は大きく値下がりしています。
10日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて262ドル95セント高い、2万9420ドル92セントでした。
新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から、ダウ平均株価は前日、取り引き時間中の最高値を更新しましたが、この日も引き続き景気の先行きに楽観的な見方が広がり、買い注文が先行しました。
一方、IT関連銘柄は下落傾向が続いていて、アマゾンやビデオ会議システムのズームなどが前日に続いて大きく値下がりし、ナスダックの株価指数も、下落しています。
ナスダックの下落率は、前日と合わせて3%近くに上っています。
市場関係者は、「これまで市場を引っ張ってきたIT関連銘柄は、コロナ禍でも影響を受けづらいというのが好調の理由だったが、ワクチン開発への期待からITからほかの産業に投資資金がシフトしつつある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB