アメリカの製薬企業「モデルナ」は、開発中の新型コロナウイルスワクチンの最終段階となる臨床試験で、想定していた数の感染例が集まったとして、暫定的な分析を開始すると発表しました。
アメリカの製薬企業「モデルナ」が開発中の新型コロナウイルスワクチンは、アメリカでおよそ3万人を対象に最終段階となる臨床試験を行っています。
このワクチンについて「モデルナ」は11日、試験に参加した人のうち、ウイルスに感染した例が、分析に必要な53例を超えたと発表し、今後、このデータをもとに、効果などについて暫定的な分析を行うと発表しました。
臨床試験は、ワクチンを接種されたグループと偽の薬「プラセボ」を接種されたグループとを比較して行われていますが、「モデルナ」は感染例がどちらのグループに属しているかなどの詳細は知らされていないとしていて、ワクチンにどの程度の有効性が期待できるかについては明らかにされていません。
このワクチンは「mRNA」という成分を使った新しいタイプのワクチンで、日本政府は先月、モデルナが開発に成功した場合、来年秋までに2500万人分の供給を受ける契約を結んでいます。
-- NHK NEWS WEB