新型コロナウイルスの影響で、業績が悪化している日本航空は、ことしの冬のボーナスを例年の4分の1に減額する方針を固め、労働組合に伝えました。航空業界では、ANAホールディングスも冬の一時金の支給を見送るなど、賃金への影響が続いています。
日本航空は、新型コロナウイルスの影響で利用客が大幅に落ち込み、今年度は2400億円から2700億円の最終赤字を見込んでいます。
業績の悪化を受けて、日本航空は例年、月例賃金の2か月分を支給している冬のボーナスを、ことしは0.5か月分に減額する方針を固め、12日に労働組合に提案しました。
一方で、社員の生活に配慮するため、ボーナスとは別に、一律10万円を支給するとしています。
グループ会社でも、同じように冬のボーナスの減額と、一律10万円の支給を行う方針です。
日本航空は、ことしの夏のボーナスも例年の半分に減額していて、今後も役員報酬の自主返納や、航空機の削減などの取り組みでコストの削減を進める方針です。
航空業界では、ANAホールディングスも、夏の一時金を半分に減額したのに続いて、冬は支給を見送っていて、従業員の賃金への影響が続いています。
-- NHK NEWS WEB