12日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大で景気の先行きへの懸念が強まり、ダウ平均株価は値下がりしました。
12日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて317ドル46セント安い、2万9080ドル17セントでした。
新型ウイルスの感染拡大が続き、アメリカ国内での1日当たりの感染者の数がこれまでで最も多い14万人余りに達し、ニューヨークやシカゴでは経済活動を制限する措置が再びとられたことなどから景気の先行きへの懸念が強まりました。
また、中央銀行にあたるFRBのパウエル議長がこの日の講演で、新型ウイルスのワクチン開発について「経済に与える影響を判断するには時期尚早だ」などと発言したことも相場の重しになりました。
市場関係者は、「大統領選挙のあとの政権移行手続きが進まず、政治的な空白が、新型コロナウイルスの感染拡大への対応の遅れを生むのではないかという見方も出ている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB