家具日用品大手のニトリホールディングスと、首都圏でホームセンターなどを展開する「島忠」は、経営統合に向けた契約を締結したと発表しました。
島忠は先月、ホームセンター大手のDCMホールディングスによる買収提案に同意していましたが、一転して、ニトリとの経営統合に踏み切る異例の展開となりました。
発表によりますと、ニトリホールディングスと島忠は13日、経営統合することで合意し、契約を締結しました。
これを受けてニトリは、島忠の完全子会社化を目指して、TOB=株式の公開買い付けを今月16日から行うことを明らかにしました。
ニトリは家具や日用品の販売を全国で展開していますが、島忠を傘下に持つことで事業の拡大を図る考えです。
島忠をめぐっては、「ホーマック」など全国に600以上の店舗を運営するDCMホールディングスが今月16日を期限にTOBを実施していて、島忠はこの買収提案に合意していましたが、一転して、ニトリとの経営統合に踏み切る異例の展開となりました。
これについて島忠は、商品の企画から製造、販売を一貫して手がけるニトリのノウハウや、海外にも広がる店舗網などを活用することで、より高い成長が実現できると判断したとしています。
さらに、ニトリが示している株式の買い付け価格は1株当たり5500円で、DCMの買い付け価格を1300円上回っていて、島忠の株主にとっても適切な価格で売却する機会になるとしています。
-- NHK NEWS WEB