メガバンクを傘下に持つ大手金融グループ3社のことし9月までの中間決算は、各社とも最終的な利益が減少しました。新型コロナウイルスの影響が長期化する中、融資先の貸し倒れに備えた費用が膨らみ、銀行の収益を圧迫しています。
ことし4月から9月までの大手金融グループ3社の中間決算での最終的な利益は、
▽三菱UFJフィナンシャル・グループが4008億円と前の年の同じ時期よりも34%減少し、
▽三井住友フィナンシャルグループも37.5%減少して2701億円、
▽みずほフィナンシャルグループも25%減少して2155億円となりました。
これは、新型コロナウイルスの影響で経営が悪化した融資先の貸し倒れに備えた費用が膨らんでいるためで、3社全体で5300億円余りとなり、銀行の収益を圧迫しています。
国内外で感染者が再び増加している影響について、三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長は、会見の中で「当初の想定よりも経済の回復に時間がかかると見ている。業界や産業ごとに影響の大きさが変わり、引き続き緊張感を持って対応していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB