人気漫画「魁!!男塾」などの作者として知られる、漫画家の宮下あきらさんの高級外車を売却し、代金2250万円を横領した罪に問われた、知人の男に対し、横浜地方裁判所は「被害者にとっては30年来の愛車で、悪質だ」などとして、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
横浜市都筑区の元自動車販売業、東本哲次被告(57)は、5年前、知り合いで漫画家の宮下あきらさんのフェラーリを売却し、預かっていた代金のうち合わせて2250万円を別の口座に移すなどしたとして、業務上横領の罪に問われました。
これまでの裁判で被告は起訴された内容を認め、検察は懲役4年6か月を求刑していました。
16日の判決で、横浜地方裁判所の野村充裁判官は「被害者にとっては30年来の愛車の代金で、横領は悪質だ。被害も相当多額だ」と指摘しました。
そのうえで「経営する会社の資金繰りがひっ迫する中で、支払いなどに充てていて、強い非難は免れない」として、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
-- NHK NEWS WEB