NTTによるNTTドコモのTOB=株式の公開買い付けが成立しました。これによりNTTは、ドコモの株式の保有比率が91%余りとなりますが、残る分も買い取って12月にもドコモを完全子会社とする方針です。
NTTはことし9月、4兆2000億円余りをかけてNTTドコモを完全子会社にすると発表し、そのための手続きとして16日までTOB=株式の公開買い付けを実施しました。
この結果、応募があった株式は全体の25%分に達し、TOBが成立しました。
これによって、NTTによるドコモの株式の保有比率は66%余りから91%余りとなります。
NTTは、残る分についても売り渡し請求を行ってすべての株式を保有し、来月にもドコモを完全子会社とする方針です。
NTTによるドコモの完全子会社化をめぐっては、通信事業者28社が公正な競争環境が阻害されるおそれがあるとして、政府に意見書を提出しています。
また、政府から携帯電話の料金値下げを求められ、ほかの大手が新たな料金プランを発表する中、TOBの成立を受けてドコモがどのような対応を打ち出すかが焦点となっています。
-- NHK NEWS WEB