世界屈指の産油国、サウジアラビアのサルマン国王が安倍総理大臣などとの会談のため羽田空港に到着しました。サウジアラビアの国王の来日は46年ぶりで、国を挙げて取り組む石油生産に依存しない経済改革への協力について日本側と協議することにしています。
12日から4日間の日程で日本を訪れるサルマン国王は12日午後7時前、専用機で羽田空港に到着しました。サウジアラビアの国王の日本訪問は46年ぶりで、サルマン国王はあらかじめ日本に持ち込まれていた専用の電動タラップを使って降り立ち、皇太子さまの出迎えを受けました。
日本が原油の3分の1を依存する大産油国のサウジアラビアは、このところの原油価格の低迷で3年連続で赤字財政に陥り、国の将来への危機感から石油生産に依存しない「脱石油」を柱とする経済改革を進めようとしています。
サルマン国王は13日の安倍総理大臣との首脳会談などを通じて、経済改革の実現に向けた日本企業による投資や技術協力などを求めることにしています。
これに対し日本側は、原油の安定的な供給とともに経済改革の一環とされる国営石油会社の株式公開をめぐり、東京証券取引所も上場先に選ぶよう求めるなど関係の強化を話し合いたいとしています。
サルマン国王は閣僚や王族など1000人以上とされる大規模な随行団を伴っていて、滞在中には両国の企業などが参加するビジネスフォーラムなども開かれる予定です。
-- NHK NEWS WEB