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震度6強地震 東北新幹線脱線から1週間 原因調査と復旧進む

震度6強を観測した地震で東北新幹線が脱線した事故から23日で1週間です。
周辺に残された傷などから、列車は停止する直前か停止直後に脱線したとみられ、国やJRはほぼすべての車両がレールから外れた異例の事故の原因を明らかにするとともに、来月20日前後の全線での運転再開を目指しています。

震度6強を観測した地震で東北新幹線が脱線した事故から23日で1週間です。
周辺に残された傷などから、列車は停止する直前か停止直後に脱線したとみられ、国やJRはほぼすべての車両がレールから外れた異例の事故の原因を明らかにするとともに、来月20日前後の全線での運転再開を目指しています。








3月16日の地震で、東北新幹線は宮城県内で列車が脱線し、レールのゆがみや架線の切断など合わせて1000か所の被害が確認され、現在も郡山駅と一ノ関駅の間が不通となっています。

現場では、脱線した16両の車両をレールに戻す作業が行われていて、23日までに5両の作業が完了しました。

列車を移動させられるようになるまで10日ほどかかる見通しです。

国の運輸安全委員会は、列車が停車した付近のレールに傷が集中している一方、その手前には痕跡が見られないことから、脱線は停止する直前か停止直後に起きたとみられるとしています。

今後、地震の揺れが列車にどのように作用してほぼすべての車両がレールから外れる異例の事故につながったか、原因を明らかにすることにしています。

また、車両やレールには、万が一、脱線が起きても列車が転倒するなどの大きな被害を防ぐための装置が設置されていて、今回の事故では一定程度、装置が機能したとみられる一方、車両が上りの線路側に大きく外れている箇所も見られ、JRが安全対策を検証することにしています。

JR東日本は、不通となっている区間の復旧作業を進め、4月20日前後の全線での運転再開を目指しています。



仙台 高速バス乗り場に列





進学や就職などで人の移動が多くなるシーズンに新幹線の不通が長期化したことで、仙台駅前の高速バス乗り場では、東京方面に向かう利用者が列を作っていました。

JRバス東北は、東京方面の便を通常よりも2便を増やして一日8便運行しているほか、盛岡方面に向かう便も増便しているということです。

東京方面に向かう便は予約が必要で、今週末にかけて8割から9割ほどが埋まっているということですが、さらに増便することも検討していて、JRバス東北はホームページなどで確認してほしいとしています。

また、ほかのバス会社も東京方面に向かう便を増やして運行しているほか、JRも新幹線が不通の区間で臨時の快速列車を運行する対応を取っています。

東京方面に向かうという女性は「転勤で仙台に戻ってくる息子の引っ越しの手伝いのためバスを使います。早く新幹線が復旧するといいですね」と話していました。





-- NHK NEWS WEB

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