農業経営に意欲的に取り組み、優れた功績をあげた農家や団体を表彰する「日本農業賞」の表彰式が東京のNHKホールで開かれました。
今回で46回目となる「日本農業賞」はJA全中=全国農業協同組合中央会とNHKが主催しています。
表彰式で、JA全中の奥野長衛会長は「日本の農業には、高齢化や耕作放棄地の増加など課題が多くある。今回の受賞者の取り組みを全国の農業者と共有していきたい」と述べました。また、来賓の山本農林水産大臣は「受賞者の皆様には、取り組みをさらに推進し、今後も地域のリーダーとして活躍されることを期待している」と祝辞を述べました。
ことし、大賞を受賞したのは「個別経営の部」では、三重県木曽岬町の「木曽岬農業センター」の古村精康さん(52)。奈良県平群町の中尾佳照さん(55)と妻の由美さん(55)。愛媛県砥部町の石田慎一さん(57)です。
「集団組織の部」の大賞は、北海道北竜町の「北竜ひまわりライス生産組合」。茨城県行方市の「JAなめがた甘藷部会連絡会」。長野県中野市の「中野市農協ぶどう部会」が受賞しました。
特別賞は「個別経営の部」では、岐阜県高山市の「農事組合法人荒城営農組合」の田中利博さん(68)。「集団組織の部」では、愛知県田原市の「JA愛知みなみ養豚部会高品質豚生産会」が受賞しました。
農業者と消費者を結ぶ優れた活動などを行う個人や団体を表彰する「食の架け橋の部」の大賞は、滋賀県東近江市の「栗見出在家町 魚のゆりかご水田協議会」が受賞したほか、特別賞は岐阜県高山市の「有限会社FRUSIC」が受賞しました。
-- NHK NEWS WEB