安倍総理大臣の地元の山口県下関市の市長選挙は12日、投票が行われ、安倍総理大臣の元秘書で新人の前田晋太郎氏が、参議院山口選挙区選出の自民党の林芳正元農林水産大臣と近い現職らを抑えて、初めての当選を果たしました。
任期満了に伴う下関市長選挙の開票結果です。
▽前田晋太郎(自民・新)当選、4万8896票
▽中尾友昭(無所属・現)4万5546票
▽松村正剛(無所属・新)1万958票
自民党の党籍証明を受けた新人の前田氏が、無所属で現職の中尾氏らを抑えて、初めての当選を果たしました。
前田氏は40歳。安倍総理大臣の秘書を経て、下関市議会議員を務めました。
今回の選挙では、新人の前田氏を安倍総理大臣の後援会が全面的に支援したのに対し、現職の中尾氏を参議院山口選挙区選出の自民党の林芳正元農林水産大臣と関係の深い企業などが支援し、自民党の支持層を奪い合う激しい選挙戦となりました。
選挙戦で前田氏は、地域経済の活性化などに取り組むと訴え、安倍総理大臣の夫人の昭恵氏の応援も受けて、自民党支持層の間で支持を広げたほか、支持政党を持たない無党派層からも一定の支持を集めて、初めての当選を果たしました。
前田氏は「大変厳しい選挙だったが皆さんのおかげで大きな勝利を勝ち取ることができた。あすから希望のまち、下関を掲げて新しい1ページを始めていきたい」と述べました。下関市長選挙の投票率は47.09%でした。
-- NHK NEWS WEB