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東芝 臨時株主総会続く 会社2分割案の過半数獲得は厳しい状況

会社を2つに分割する方針を示している東芝は、24日に臨時の株主総会を開き、株主の意向を確認する議案を諮っています。会社は過半数の支持を得て手続きを進めたい考えですが、いわゆるモノ言う株主が反対を表明していて厳しい情勢となっています。

会社を2つに分割する方針を示している東芝は、24日に臨時の株主総会を開き、株主の意向を確認する議案を諮っています。会社は過半数の支持を得て手続きを進めたい考えですが、いわゆるモノ言う株主が反対を表明していて厳しい情勢となっています。




東芝の臨時の株主総会は24日午前10時から都内の施設で行われています。

東芝は企業価値を高めるためとして、半導体事業を切り離す形で会社を2つに分割したうえで、空調やエレベーターなど3つの子会社を売却し、株主に3000億円程度を還元する方針を示しています。

総会では、この方針について株主の意向を確認する議案を諮っていて、方針を取りまとめた前の社長の綱川智取締役は「会社にとってあらゆる選択肢を検討したうえで、今回の計画がベストと考えている」などと述べ、支持を訴えました。

会社は株主から過半数の支持を得て会社の分割に向けた手続きを進めたい考えですが、大株主となっているいわゆるモノ言う株主がすでに反対を表明していて、過半数の支持の獲得は厳しい情勢となっています。

東芝は、今回の議決に法的な拘束力はないとしていますが、結果によっては一から戦略の見直しを迫られる可能性もあり、経営の混乱はさらに長引きそうです。



総会に出席した株主は


東芝の臨時株主総会に出席した株主に、会社を2つに分割するという今回の方針などについて聞きました。

東芝のOBだという60代の男性は「分割すれば、すべてよくなるということではないので、単純な分割には反対だ。空調やエレベーター、照明事業を売却し株主還元をするというが、株主としてこれらの事業に期待している人もいるはずだ。東芝には、何が悪かったのかを反省し、最後のチャンスととらえ立ち直って欲しい」と話していました。

別の60代の男性は「世界でも通用するよりよい会社を作るのであれば、分割の方向でよいと思う。ただ、事業の売却については切り捨てるのではなく受け入れ先をしっかり考えてやってほしい」と話していました。

一方、ほかの60代の男性は「分割すると効率はよくなると思うが、日本の大企業として本当にそれがいいのか。昔から東芝を知っていて応援しているので、いまのまま大きい会社でいて欲しいという思いもある。分割案に対する賛否はまだ決めていないが、経営陣が今後のことや株主、従業員などステークホルダーのことをどう考えているのかを聞いたうえで判断したい」と話していました。





-- NHK NEWS WEB

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