使い捨てのプラスチック製品の削減を企業などに求める法律の施行が来月に迫る中、外食業界でプラスチックの使用量を減らす取り組みが広がっています。
来月1日に施行される「プラスチック資源循環法」では、客に無料で渡しているスプーンやストローなど使い捨てのプラスチック製品12品目について、プラスチックの削減が企業に義務づけられます。
こうした中、対象の製品などを扱う外食業界では、対応を強化する動きが相次いでいて、このうち長崎ちゃんぽんの専門店などを展開する「リンガーハット」は、持ち帰り用のスプーンについて、来月から植物由来の素材を25%混ぜたものに切り替えます。
会社ではプラスチック製のストローはすでに廃止していますが、新たな対策を通じ、さらに年間1トン以上のプラスチックを削減できると見込んでいます。
一方、12品目には含まれていない使い捨て製品についても、プラスチックを削減する動きが出始めていて、宅配のすしチェーン「銀のさら」の運営会社は、全国360余りの店舗で使用しているプラスチック製のすしおけの形状を見直しました。
厚さを従来より0.05ミリ薄くし、器の強度を維持したままプラスチック量の削減につなげたとしています。
法律の施行を受けて、外食や小売の業界では店内向けの飲み物の一部をふたをつけずに提供したり、持ち手に穴を開けたスプーンを導入したりするなど、プラスチック削減の動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB